2015年3月29日日曜日

D.C. 凧揚げフェスティバル、ほか

朝10:00、お祭りが始まった直後


 コディの三ヶ月齢を目前にした最後の週末。これと同時に管理人の「犬・育休」も、いよいよ終わり間近となってしまった。そこで金、土、日と、社会化ラストスパートと称して、ワシントン・ダレス国際空港近くのコンベンションセンターで行われたスーパーペットエキスポ・2015、ワシントンDC中心街で行われたDC・凧上げフェスティバル、それから近所の農場公園などへと繰り出していた。

 スーパーペットエキスポは年に一度のペット関連の用具や餌の見本市で、それ以外にも作業犬のデモンストレーションがあったり、リードをつけた一般の犬も一緒に入場できる、なかなか楽しいイベントになっている。

 凧上げフェスティバルは、年々有名になっていく印象のある「DC桜まつり/National Cherry Blossom Festival」の一環として、毎年ナショナルモール周辺で行われる愛好家の集まり。みんなで凧揚げしているのは牧歌的印象だけれど、結構シリアスな競技などもあるらしく、このためにわざわざ遠くから参加する人々もいるそうだ(長くなったので農場公園については、別記にします)。


エキスポで出遭った素敵なプードル


 ペットエキスポでは、商品に触らないようにさせる「leave it」のコマンドの効きが不十分なことと、どんな犬とすれ違うか分からないという点が不安要素だったけれど、こういうセッティング下でシャイな犬、防衛的な犬、怒りっぽい犬など様々な成犬の態度に触れるのも多分いい勉強になるだろうと思い、極度に興奮している犬以外とは、挨拶してもいいかどうか聞いたうえで、できるだけ触れ合わせるようにした。まだ子熊のようで可愛く見えるコディは会場でも沢山の人に撫でてもらったり、オヤツを貰う事が出来たけれども、他の人に触ってもらう前に「スワレのコマンドを入れてください」と、いいタイミングで&かつポジティブな感じでリクエストするのが難しく、これは今後の課題になった。




 凧上げフェスティバルでは、上空にある大きくてバタバタと音を立てるもの(例・・・飛び立つ大きな水鳥、旗など)が苦手と既に分かっているコディにとっては少々ハードル高いかなと思ったけれど、DC各所に掲げられたアメリカ国旗や強風にうなりを上げる凧の群れ、祭りムードに盛り上がった人々と興奮した犬達の間でシャッフルされた結果、帰る頃には「がんばればなんとか共存できるかも?」という雰囲気にはなっていた。この日はあまりの寒さに人間(♂)の方が根を上げたため、ほんの一時間半ほどの滞在になってしまったけれど、なかなか有意義な経験になった気がする。

 多種多様なものが混在する都市の雑踏を歩くのは犬にとっていい刺激になるので、記憶が薄れない来週中に、またもどってきて復習することにした。上はこの時の管理人とコディ。遠近もあるけれど、コディが11週目にしては大きい仔犬だということが分かる写真。毛並みのせいか、毛色のせいか、シェパードの雑種とか、ロットワイラーの雑種、チャウチャウ犬ですか?と聞かれたことも複数回あった。もっとジェネラルな質問である「何犬ですか?」と聞かれる事が一番多いのだけど、詳しく説明しようとすると話が長くなりがちなので、時間が惜しい今は(自分でも感じワルイなあと思いつつ)「ロング・ヘアのジャーマンシェパードです」と答え、会話を短く切り上げている。そのうち、犬の周囲へのマナーや、拾い食いの危険性、リードの引き等を気にすることなくのんびり散歩を楽しみながら、道すがらの人々とのんびり犬トークを楽しめるようになりたいものだ。




 凧揚げフェスティバルの日は帰宅してから、たっぷり昼寝タイムをはさんで、それから近所の量販店で行われているパピー・クラスに参加した。コディは、先生の話半分で、目の前にいた可愛いイングリッシュ・ラブラドールレトリーバーのピカルディちゃんと目が合うのを、辛抱強く待っていた(笑)。クラスの間中おりこうだったピカルディちゃんはコディの事を「毛深いヤボな男」と思ったようだが、飼い主のカップルはコディの事をいたく気に入り、ピカルディをお嫁にあげてもいいわ!と、さっそく彼女の将来を勝手にアレンジしていた。

 もう、すっかり親の心境なのだ。管理人が初めての犬を飼った時は中学生だったから、まわりの大人達が犬を飼うと皆急に自らを「○○(犬の名前)のママ・パパ」と言い出す気持ちが分からなかったが、30を過ぎた今、徐々にその心境が分かる様になりつつある気がしている。仔犬と向き合う事によって、こんな風に時の流れ(と自分が年をとっていること)に向き合う瞬間も出てきたりするので、悲喜こもごもである。


2015年3月24日火曜日

友達ができた

お尻を並べて水たまりの水をのぞき込むコディとデヴィ。

 先日、コディと共に近所のスターバックスの脇に座ってコーヒーを飲みながら、そこを通りかかるランダムな人や犬と触れ合わせるということを行っていた最中、うちの犬と同じくらいの年齢に見える、とてもかわいい仔犬に出会った。この犬の名前は「デヴィ」といい、聞いてみるとコディよりも3週間年上のメスのオーストラリアンシェパードだった。薄い青色でちょっとクレイジーな感じの目と、シッポのないおしりをクネクネと振りながら飛びついてくる様子がとても愛らしい反面、かなりバイタリティがあり活発で永遠に走り回っていられるうえ、遊び方自体もけっこうハードなので、飼い主のお兄さんはデヴィの遊び相手を探すのに苦労しているとのことだった。



遊びの合間のプチ勉強タイム。やはり3週間の差は大きかった。

 そこで2匹を遊ばせてみると、やはり牧羊犬同士だからかすんなり気が合ったようで、すぐに仲良くガルガルと遊び始めた。といってもあちらの方が年上だし身軽なので、うちの犬はすぐひっくり返されたり、耳やほっぺたを引っ張られたりしていた。しかしそのうちデヴィが攻撃からパッと走って逃げてもまたすぐ円を描きながら戻ってくると学習したらしく、落ち葉の上にじっと低く身を伏せて興味を誘い、彼女がやってきたところを狙い撃ちにするなど、彼なりに頭を使って攻防しているのが分かって面白かった。

 実はコディもこれまでに「パピープレイデート」等、仔犬同士のお遊びグループの様なものにも幾度か参加していたのだけれど、なかなかうまくいっていなかったのだ。というのも同年代の他の仔犬とくらべて体格が大きいため、特にここ最近はいじめっ子の様なプレイスタイルばかりを繰り返すようになってしまっており、少し気になっていた。だから、デヴィのように小柄でも高い身体能力とバイタリティのある犬によく遊んでもらうことで、上になったり、下になったり、力のさじかげんを学べることはとても意味があるように思えた。



この水飲めるのよー!と、泥水をすすめるデヴィ。
マネして飲んでいたコディ、あとでお腹をこわしてしまった(T_T)


デヴィとキキ

 夢中で遊ぶ犬の様子に気を取られていたら、あたりはあっという間に真っ暗闇になっていた。デヴィの飼い主キキがたき火を炊いてくれたので、三月の夜風に漂う冬の残り香を嗅ぎつつ(火で炙るソーセージを持ってこなかったことをかなり残念に思いつつ)、楽しい時間が過ぎていった。