2015年9月29日火曜日

秋の訪れ

芸術の秋、到来・・・。しかし目線はオヤツへ・・・。


 さて時間は飛ぶように過ぎ去り、もう9月も終わりとなってしまいました。こちら北バージニアでは、気温も落ち着いた爽やかな空気の中に、ときどきちょっと汗ばむような日差しが入り混じった陽気が続いています。近所のスーパーの店先に並んだハロウィングッズやカボチャの数々が、秋の訪れを告げているようです。今日のブログには、家の犬「コディ」と共に近隣のイベントに立ち寄った時の事を書いておきたいと思います。




 イベントその①。バージニア州、ラウドン群リースバーグで開かれたBarktoberfest(バークトーバーフェスト。人間のオクトーバーフェストに引っ掛けて)という犬のイベントへ行ってきました。「イベント」といっても小さな農場の跡地に出店のテントをぽつぽつならべただけの、非常にカジュアルなものでした。午後の遅めの時間に行きましたが、のんびりリラックスした人と犬が行き交う中で、みんな犬のトリーツをみたり、時たま立ち止まって他の飼い主さんとスモールトークしたりと、のんびり和気あいあいとした時間が流れていました。コディもようやく慣れてきたジェントルリーダーをつけて、しっかり歩く練習をしてきました。




 ふだん家畜の品評会などが行われるこの場所で、早い時間帯に捨てイヌ・ネコの譲渡会が催されたようです。このBarktoberfestは家のないペットたちに新たな住み場所をマッチングする、FOHAという団体によって運営されているので、この譲渡会はフェスティバルの中心的な行事と言えるでしょう。自分の状況も考えず最近、もう一匹犬が飼いたいなあ!とかほざいている(笑)「わし」なので、譲渡会も既に終わった時間帯に行ったことはとてもよかったと言えます。沢山のペット達が新しいオーナーに出会えたことを祈ります。


同じ場所にて。
このあたりはとても大きな家が多いため、デンやウルフハウンドなど超大型犬の多頭飼いをする家庭もちらほら見かける。

かと思えばかわいすぎる黒柴ちゃんも居ました。
飼い主さんとおソロのスーパーマンのシャツを着て、ラブリー全開で歩いていた。



 イベントその②です。リースバーグには歴史地区があり、小さいながら今でも活気あるダウンタウンとして賑わいを見せています。この日はたまたまアートフェアが行われていたので、渡りに船とばかり覗いて行くことにしました。上の写真はメインの大通りからの眺め。通りの右側には、バージニアの典型的な古い田舎町と言ったかんじの、アンティーク店、コーヒーショップ、雑貨屋などが並びます。


セクシーランジェリー屋さんに突入しようとするコディ。
「きょうみしんしん」

以前より食器や雑貨をちょくちょく購入しているCrème de la Crèmeはバージニア州内に三店舗を構えるローカルのお店。
商品に割れ物が多いので、コディにはニンゲン(♂)と共に入口付近で待っていてもらった。
ひとまわりして戻ってみると、コディのまわりにイヌトークの輪が出来ていた。

ハトの置物も発見。
この店ではこういう、何の意味があるのかわからない、しかしどこか惹かれるような物をよく売っている。

地元の人で賑わうKing Street Coffeeでコーヒーを購入。 なかなか美味しかった。



 さて、週末とイベントの備忘録はこの辺にして、ここ10日間の家での出来事です。これから第一子「小さいニンゲン」の出現を控え、かまってもらえない時間が増えるであろうコディのために、カミカミ出来るおやつの準備が佳境を迎えています。「準備」と言っても何も大したことはなく、ただスーパーで売られている骨付き肉を骨ごと食べやすい大きさに切り分けて、冷凍庫で凍らせるだけの話なのですが。肉の種類はビーフとラムが主で、牛の場合は体重のかからない肋骨や肩の部分を主に選んで買っています(こういう部位はシチューの出汁用に安く売られている事が多いので経済的でもある)。コディはこれが大好きで、肉の大きさによっては2、3時間かけて集中してかじるので、なんらかの事情で運動が足りない日の晩などに重宝します。


トレーの上でバラバラに凍らせてから、こんな風にジップロックの袋に入れて保存します。

これはラムの前足の部分。

 家の中でも生骨や生肉をあげられるよう、「プレイス」のコマンドでコディ用マットの上に留まるように教えました。ここからはみ出てきたら骨を取り上げ、再度「プレイス」のコマンドでマットに戻るよう、根気よく促していたところ、最近は上手にマットから出ないでカミカミしていられるようになり、また何かの拍子にマットから出ても、自分で骨を咥えてマットの上に戻れるようになりました。これなら床が汚れることもなく、使った敷き物はそのまま洗濯機にポイ出来るので便利です。




 秋口になり気温が下がったことで、ドッグラン後のシャワーのあとでドライヤーを使う練習も再開しました。上の写真で管理人が持っているのは、例の掃除機のついでに買ってしまったマキタのブロワーです。掃除機に使う充電式のバッテリーを共有できるので便利です。本来、庭の落ち葉などを吹き飛ばして掃除するための道具ですが、最弱に設定するとコディを乾かすのに丁度いいことが分かり、オヤツを与えながら、音と風に慣らす練習を重ねています。これも大分ガマンできるようになってきました。肉球のあたりもブオ~とすぐに乾かせるので、なかなか爽快です。




 そうそう、例の掃除機といえば犬にダイレクトに掃除機をかけるというワザも使えるようになりました。けっこうおもしろいので飼い主はウキウキですが、写真を見ると犬は訝しげですね。これをすることに一体何の意義があるのかなと考えてる時の顔をしています。比較的ポーカーフェイスなドーベルマンと違い、シェパードはこういうところがかなり表情豊かなので、見てて面白いです。





2015年9月20日日曜日

ワサワサ期



 家の犬「コディ」は生後8カ月半になり、思春期/adolescenceならではと思える行動が増えてきました。ブリーダーと何度も話し合った結果、1歳過ぎまでは去勢をしないで様子を見るということにほぼ決まったので、ホルモン爆発ワサワサ期が絶好調といった様子です。日によって行動の良し悪しに差がありますが基本的にせかせかとせわしなくなり、ドッグランでは遊び方が荒っぽくなり、他の犬の無礼に対しては口答えをすることを覚え、ほんのひと月前まで大喜びで通っていたトレーニングのクラスにもあまり身が入らなくなったようです。

 体力は圧倒的にパワーアップしていて、以前はドッグランで軽く遊ばせてからクラスに参加すればかなり落ち着きリラックスした状態で授業を受けることが出来ていましたが、最近では同様の効果を得るには先ず原っぱや川などでみっちり運動させてから、その後クラスに向かう車の中でごはんをお腹8分目ほどに食べさせて(ご飯を食べるとなぜか落ち着く←それでも基本はワサワサしている)授業を受けるなど、いろいろ工夫が要るようになりました。




 犬がへとへとになるまで運動した後=その後の運転や餌やり・足シャワーなどをしてやる自分自身も同様にへとへとになっている事が常なので、クラスから帰った後はお互いベッドに一直線という状況になります。本などで妊娠10ヶ月の項を読むと「夜中頻繁に目が覚めて大変な時期です」等と書かれていますが、自分の場合はあまり当てはまらないようです。

 ともあれ、犬の思春期というのは子犬時代の社会化や、構築してきた関係のボロが浮き彫りになる時期と言われるので、これからしばらくは、いままでやってきたことの通知表を受け取るような気持ちで問題行動の芽に気をくばり、事実を受け入れ、根気よく対処していく期間になりそうです。


コーギーのオシリを意味なく激写・拡大してしまう


 それにつけても残念だなあと思うのは、子供が生まれるのが犬の成長にとって大切なこの時期と重なってしまう事です。コディが来てからの半年間、毎日最低4、5時間は散歩や運動や遊びなど一緒にできる活動に費やしていましたが、これからはそうもいかなくなるだろうし、犬と向き合う気力も体力も、暫くは1/2以下になるでしょう。

 ・・・という話をコディのセラピークラスのトレーナーの人と話していたら、彼女はおもむろに「大丈夫よ!私なんか何を血迷ったのか、息子が生れたと同時に生後四か月のキャトルドッグを飼い始めたわよ。」と、微妙にはげまして?くれました。

 アメリカに来て発見した事の一つにこの、子供と子犬を同時に育てようとする人が一定数存在するという事実があるんですが、特に家族のサポートがあるわけでもない中、みんないったいどうやって時間をやりくりしているのかなあ?といつも不思議に思います。敷地が広い家が多いから、自宅で運動させられるのかな。シダを植えるスペースしかない、猫の額ほどの裏庭の我が家からすると非常に羨ましい話です。

 近年家庭に犬がいる事は情操面のほかにも乳幼児の免疫力を向上させたりアレルギーを発症するリスクを下げたり、子供にとって非常に健康的だというのが科学的に分かってきているそうです。大変ですが、こうした具体的メリットもあるんですね。

※ハイパーアクティブで気の強い中型犬。ふつう農場などで飼われる




 ここから先は、アットランダムにここ10日間で撮れた写真をアップしていきます。

 ここのところ大きくなったお腹が段々下がってきて腰を圧迫するようになり、股関節にかなり痛みを感じるようになりました。最近ボロボロなリーシュウォークの練習もかねて、ア朝昼晩45分~1時間ほどの散歩が習慣になっていましたが、これも思うように歩けなくなってきてきました。最近膝の手術を終えて回復過程にあるニンゲン(♂)が「足の怪我は痛みより何より、自由に歩行できないストレスが一番堪える」と言っていた意味がよく分かるように。

 上の写真は散歩コースの道で見つけた森林管理の業者の人々です。トラックに粉砕機をつなげたものに乗って来るんですが、大音量のマシンに犬も少しドキドキしたようです。





 もうしばらく来られなくなるかもしれないと思い、週末に近くのデパートにも行ってきました。主にスポーツ用品と、アウトドアのお店を見ました。L.L.Beanというお店で犬のセクションを発見、ここはもともとアウトドアや狩猟用のサプライショップとして始まったそうで、ラブラドール・レトリーバーがマスコットのような存在みたいですね。ラブをモチーフにした雑貨がいろいろありました。




 
 これまで足掛け5か月の間、朝晩通っていたドッグランともしばしお別れの時が近づいています。ここへ来ると犬達とだけでなく、人々とも交流を持つことが出来たので、コディだけでなく自分自身の「社会化」にも役立っていた気がします。写真はどうしても家に帰りたくないブルテリア。


人間の操作方法を心得ている犬って面白いですね。
飼い主は大変そうだけど



 産科のクラスにも参加してきました。陣痛・出産専門の看護師の方が講師でした。参加者は20週中ごろの方が多かったので、もう39週近い自分はびりっけつです。講義内容はほとんど知っていたことばかりでしたが、出生後の注射の内容だとか、ワクチンを打つ時期(肝炎などものによっては遅らせられる事)、また新生児が生まれてすぐするリストバンドの重要性など、病院のインサイダーでなければ知らないようなこぼれネタが色々挟まれていて、総合的には受けて良かった気がする。そうそう、信じがたい事ですがアメリカには赤ちゃん泥棒というのもときどき出るらしく、とにかく入院中見知らぬ看護師が接近してきたら注意するようにと言われ、なんかすごいなと思いました。


モビールもどきの作成もちょろちょろ進めています。BGMはもちろんあの曲で。

 仮設置 天井のファンをまわすと折り紙の鳥がフリフリ揺れます。高さの調節がむづかしい

下から見ると模様が見えます。
近所に住む日本人の友達が、赤ん坊が好む模様(こんなの)があると教えてくれたので、参考にしました。




・・・(おまけ)・・・
 
 日本に残してきた愛ハト「ぽっぽさん」近影。

 13歳になりました。餌もよく食べているようで元気ですが最近、とまり木の握りが甘くなったような気がします。ジュズカケバトの平均的な寿命はだいたい15年前後と言われていますが、20年、30年以上生きる鳥もチラホラいるようなので、頑張って長生きしてほしいです。

 しかし鳥はこんなに小さな体なのに長寿ですごいですね。おなじ小動物でも、我が家のロボロフスキー・ハムスター三匹娘は最近、老化が目立つようになってきました。悲しい反面、ただ無表情に走り回っているだけなのにふとした瞬間「あ、なんか年取ってる」と分かるのがちょっと可笑しくもあります。無常な世の中です。